先物オプション取引で使える〈オプション戦略一覧〉|日経225オプション・ 日経225ミニオプション
1. 基本戦略(シングル・レッグ)
全ての組み合わせのパーツとなる、最もシンプルな4つの型です。
ロング・コール (Long Call)
戦略内容: コールオプション(買う権利)を購入する。
相場感: 強気(急騰期待)。株価が権利行使価格を大きく超えて上昇すると予想する場合。
損益特性: 損失は支払ったプレミアム(手数料)に限定。利益は株価が上がるほど無限大。
ショート・コール (Short Call)
戦略内容: コールオプションを売却する。
相場感: 弱気〜停滞。株価が権利行使価格を超えない、あるいは下がると予想する場合。
損益特性: 利益は受け取ったプレミアムに限定。損失は株価が上がるほど無限大になるため、非常にハイリスク。
ロング・プット (Long Put)
戦略内容: プットオプション(売る権利)を購入する。
相場感: 弱気(急落期待)。株価が権利行使価格を大きく割り込んで下落すると予想する場合。
損益特性: 損失は支払ったプレミアムに限定。利益は株価が下がるほど増え、最大で**「権利価格-プレミアム」**まで(株価0が上限)。
ショート・プット (Short Put)
戦略内容: プットオプションを売却する。
相場感: 強気〜停滞。株価が権利行使価格を割り込まない、あるいは上がると予想する場合。
損益特性: 利益は受け取ったプレミアムに限定。損失は株価が下がるほど増え、最大で**「権利価格-プレミアム」**分。
2. 収益重視・保守的戦略
現物株と組み合わせることで、リスクを抑えたり利回りを高めたりする手法です。
カバード・コール (Covered Call)
戦略内容: 現物株を保有しながら、同じ銘柄のコールを売る。
相場感: 緩やかな上昇・停滞。大きな上昇は見込めないが、保有株でインカムゲインを得たい時。
損益特性: プレミアム分だけ下落に強くなるが、大幅上昇時の利益は放棄することになる。
キャッシュ・セキュアード・プット (Cash Secured Put)
戦略内容: 購入資金(現金)を確保した状態で、プットを売る。
相場感: 強気〜横ばい。欲しい株を指値で安く買う「待ち」の戦略。
損益特性: 株価が下がれば目標価格で株が買え、下がらなければプレミアムが丸儲けになる。
カラー (Collar)
戦略内容: 現物株保有+プット買い(保険)+コール売り(コスト相殺)。
相場感: 不透明(守り重視)。暴落は怖いが、コストをかけずに最低限の利益も確保したい時。
損益特性: 下落リスクを完全に限定する代わりに、上昇時の利益も一定範囲にキャップ(制限)される。
3. バーティカル・スプレッド(方向性重視)
同じ満期で異なる価格を組み合わせ、リスクとコストを相殺する賢い戦略です。
ブル・コール・スプレッド
戦略内容: 低い権利価格のコールを買い、高い権利価格のコールを売る。
相場感: 緩やかな強気。ある程度の上昇は見込むが、コスト(プレミアム)を抑えたい時。
損益特性: 利益・損失ともに限定。単体買いより安く仕込めるが、最大利益も制限される。
ベア・プット・スプレッド
戦略内容: 高い権利価格のプットを買い、低い権利価格のプットを売る。
相場感: 緩やかな弱気。下落を見込むが、プット買いのコストを節約したい時。
損益特性: 利益・損失ともに限定。単体買いより安価だが、最大利益は売りプットの価格で止まる。
ブル・プット・スプレッド (クレジット)
戦略内容: 高い権利価格のプットを売り、さらに低いプットを買ってヘッジする。
相場感: 強気〜横ばい。株価が一定ラインより下がらないことに賭ける。
損益特性: 利益・損失ともに限定。最初にお金を受け取る形になり、勝率が高い。
ベア・コール・スプレッド (クレジット)
戦略内容: 低い権利価格のコールを売り、さらに高いコールを買ってヘッジする。
相場感: 弱気〜横ばい。株価が一定ラインより上がらないことに賭ける。
損益特性: 利益・損失ともに限定。レンジ相場や緩やかな下落で利益が出る。
4. ボラティリティ戦略(方向性不問)
株価が「上がるか下がるか」ではなく、「大きく動くか動かないか」に焦点を当てます。
ロング・ストラドル / ストラングル
戦略内容: 同じ(または近い)価格のコールとプットを両方買う。
相場感: 激変予想(上下不問)。決算やイベントで、とにかくどっちかに大きく動くと予想。
損益特性: 利益は無限大、損失は限定。ただし、動かなかった場合は両方のプレミアムを失う。
アイアン・コンドル
戦略内容: 離れた価格でコールとプットのスプレッドを両側に作る(売り主体)。
相場感: レンジ相場(停滞)。株価が一定の箱の中に収まると予想。
損益特性: 利益・損失ともに限定。非常に勝率が高いが、想定外の急変に弱い「コツコツドカン」型。
バタフライ・スプレッド
戦略内容: 3つの権利価格を使い、中央の価格を2枚売り、両端を1枚ずつ買う。
相場感: ピンポイント着地。満期に特定の価格にぴたっと止まると予想。
損益特性: 損失は極めて小さいが、的中した時の爆発力が非常に高い。
5. 特殊戦略
時間の経過や満期の差を利用するプロ好みの手法です。
カレンダー・スプレッド
戦略内容: 期近(近い満期)を売り、期先(遠い満期)を買う。
相場感: 停滞〜中立。株価は動かないが、時間の経過による価値減少(タイムディケイ)を狙う。
損益特性: 株価が動かなければ期近の売りが利益になり、期先の買いが残る。リスクは限定的。
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